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2024.02.16
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災害時のオーラルケア:歯科医師からのアドバイス

月1回「ひる前キッズデンタル」というラジオ番組のコーナーで話している内容をコラムで共有したいと思います。

 災害時、私たちが直面する多くの挑戦の中で、水の確保の難しさは特に重要な問題です。しかし、この難しい時期においても、口腔ケアの重要性は変わりません。

基本的な口腔ケアの重要性

お口は、呼吸と食事の入り口です。飲み込みの機能が落ちてくると、細菌が気管や肺に入って感染を起こし、死に至ることもあります。災害時は特に環境の変化で免疫力が落ちやすいため、口腔ケアをしっかり行うことが重要です。さらに、流行性の感染症予防にもオーラルケアは有効です。

災害時のオーラルケア方法

  • 避難バッグに歯ブラシの準備: 避難時は歯ブラシを用意することが理想的ですが、もし歯ブラシがない場合は、少量の水やお茶で口をすすぎ、清潔なハンカチで歯を拭き取る方法を試してください。
  • 唾液の役割: 唾液は口の中を清潔に保つ効果があります。水分を補給し、あごの付け根や耳の下をマッサージして唾液の分泌を促しましょう。また、ガムを噛むことも効果的です。
  • 節水しながらの歯磨き: 水が限られている時は、ペットボトルのキャップに水を入れて歯ブラシを湿らせ、フッ素入りの歯磨き粉を使用します。口を濯ぐ必要がある場合は、キャップ一杯程度の水で十分です。

備蓄品としてのデンタルケア用品

先生は、防災備蓄品に食料だけでなく、歯磨き粉や洗口剤も含めることを勧めています。特に液体ハミガキは、災害時にも殺菌効果を得るために有効で、使用後に水で濯ぐ必要もありません。

まとめ

災害時における口腔ケアは、健康を守る上で欠かせない要素です。適切な準備と知識により、厳しい状況下でも私たちの健康を保つことができます。
しっかりと備え、準備をしておきましょう。