2024.07.08
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いざという時のために知っておいてほしい子供が歯をぶつけた時の初期対応
子供が遊んでいる最中に歯をぶつける事故はしばしば発生します。このような状況では、迅速かつ適切な初期対応が将来的な歯の健康を守る上で極めて重要です。以下に、子供が歯をぶつけた際の初期対応の手順をまとめます。
1. 落ち着いて状況を把握する
- まず、大人が冷静さを保ち、子供を安心させます。
- 状況や傷の確認をお願いします。お顔、頭をぶつけていないかふらつきなどないかチェクします。
- 歯をぶつけた場合はお口の中をチェックします。唇、歯茎の損傷の程度(歯の折れ、ぐらつき、完全脱落など)を観察します。
2. 傷の確認と出血の処理
- あたまをぶつけている場合は小児科の先生に相談し、意識の状態によっては救急車などの手配が必要になります。
- 清潔なガーゼや布で優しく圧迫し、出血を止めます。
- 出血が長時間続く場合は、医療機関を受診してください。
3. 損傷した歯の処置
- 歯が抜けかかっている場合:取れきれていないけど抜けかかっている様な場合はそっと歯を元の位置に押し込んで押し込んで優しく出血部位を抑えましょう。
- 歯がめり込んでしまった場合:陥入という状態です。ゆびで引っ張り出そうとしないでください。
- 歯が折れた場合: 折れた歯の破片を探し、あれば清潔な布で包んで保管してください。
- 歯がぐらついている場合: 余計な力が加わらないように、子供には歯を触らないよう指示します。
- 歯が脱落した場合: 歯の根の部分についている組織をいかに良い状態で、速やかに戻せるかが大切です。歯冠部分を持って歯の保存液(学校などの保健室)や牛乳に浸し、歯科医院を受診する様にしてください。
4. 痛みの軽減
- 冷たい氷のうや清潔な布で包んだ氷を、顔の外側から当てて痛みを和らげます。
- 必要に応じて、小児用の鎮痛剤を使用することも検討しますが、医師の指示に従ってください。
5. 速やかな歯科医院への連絡
- 事故発生後はできるだけ速やかに歯科医院に連絡し、状況を説明して診察を受けます。ただし、頭部の怪我や口の中以外の出血が止まらない場合はそちらの処置が優先になります。
- 落ち着いて必要な情報(事故の状況、子供の症状、保管している歯の状態など)を伝えましょう。
子供が歯をぶつけた場合の初期対応は、迅速かつ適切な処置が重要です。上記の手順に従い、子供の歯と口腔の健康を守ることが大切です。
その後は歯科医院で定期的に受診し、歯の中の神経(歯髄組織)の経過観察を行なってください。何か異常を感じた場合は、すぐに歯科医師の診察を受けることをお勧めします。